ユったりくつろぐ銭湯入門

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第一天神湯(神奈川県川崎市中原区)【南武線平間駅】~やのしん銭湯記vol.1~

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3月から就職した会社のオフィスから歩いて5分くらいのところに銭湯があるということを知り、帰りがけに行ってみた。

Canonから駅へ向かうエリート集団の流れとは反対方向に東へてくてくと歩いていく。

googleマップを頼りにそれっぽいところにたどり着いたけど、どうも銭湯っぽさを感じさせる看板や暖簾、店の佇まいが無い。

地図が読める男であることを自負しているこの僕が道を間違えたのか?と思ったがちゃんと合っていた。

古い作りの小さい体育館みたいな建物があって、階段入口の上部にある電光掲示板には「天然温泉」という文字が流れていた。

その階段を登ったところに暖簾があった。

サウナ好きの僕は37番の下足箱に靴をしまって入店した。

入口から男女に分かれている番台スタイルで、おばあちゃんが切り盛りしている。

37番の靴箱を選んだけどサウナは無かった。

おまけに貸しタオルも無かった。

「あらぁ~」と思うけど、それはしょうがない。

昔ながらの施設をおばあちゃんが切り盛りしているんだ。出来る範囲のことをやっている。それだけで充分。

というわけでタオルを買う。そして脱衣場を見回す。

大きな鏡、昭和の体重計、昭和のマッサージ機、昭和のソファーがある。

扇風機とドライヤーが無い。

脱いで、浴室へ。

まずは浴室を見回す。

3つに仕切られた浴槽がある。ジェットバス、普通のお湯、黒湯の天然温泉。

水風呂が無い。

水風呂が無い?これは初めてのパターン。そういうとこがあるのは知っていたけど、実際に訪れるのは初めて。

どうやってクールダウンしようかと迷ったけど、がわさんの銭湯ブログの中で、「銭湯に水風呂が無いときは洗い場で桶に冷水をためてそれをかぶればいい」と書いてあったのを思い出したのでそれを試してみることにした。

洗い場で思い出したが、僕が大好きな中日ドラゴンズの荒木と井端はもう引退してしまった。

僕は特に荒木が好きだった。荒木よりも本塁へのヘッドスライディングが美しい選手はもう現れないと思う。顔が馬によく似ていることから、荒木と名馬の写真が交互に貼られるスレッドも立った。

そんなことはどうでもいい。

壁はタイル張りで三保の松原からの富士山が描かれていたが、富士山は女湯側にあったのでチラ見しかできなかった。

松がいっぱいあって、空には雲がたくさん。

雲はなぜかどれも破裂していた。

実はこれはすべて爆撃で、「リメンバー・ワールドウォーⅡ」というメッセージではなかろうかという考えもよぎったがまず違うと思う。

そういうセンスなのだろう。

体を洗ってまずは普通のお湯に入る。ちょっと熱い。

温度計を見てみたら86℃を差していた。

体が軽く温まったところで黒湯に移動。さっきよりは熱くない。

温度計を見てみたら63℃を差していた。どうりで。

63℃の黒湯にしばらく入って、いい感じで火照ってきたので洗い場に行き、ザバンと冷水をかぶる。

水風呂に入るより冷たさがささるので「ひゃっ」となるが、やはり火照った体に冷水は気持ちいい。

三杯かぶって、そのまま休憩する。

お客さんはポツポツといるのだが誰も浴室でしゃべらないし、なぜかお湯に浸かるよりも入念に洗い場で体を洗っている人ばかりだから、その音とジャグジーのボコボコ音しかしない。

実に落ち着く。

クールダウン中は暇だから人間観察をする。と言っても、僕の場合ほとんどチンコらへんを見てしまう。まぁちょうど目線の高さに歩いてる人のそれがあるわけで。

気づいたのだが、おじさんやおじいさんに包茎は少ない。

一方で若い人には包茎が多い。

世の中的に「包茎でもいいじゃん」という空気が若い世代に出来つつあるのではないだろうか。施術を悩んですらいないのではないか。

どげんかせんといかん。

また、チンコではなくキンタマに注目してみると、キュッと締まったキンタマの人と、ダラリと垂れたタヌキみたいなキンタマの人がいる。

個人的には大きくダラリと垂れたキンタマがかっこいいと思う。

チンコがデカいよりキンタマがデカくてダラリとしていた方が「おおっ」となる。

女性にはキンタマはどう思われているのだろうか?キュッとダラリとどちらがかっこいいのか。ダラリの場合ピストン運動のときペチペチ当たったりするのか。それは気分の良いものなのか不快なのか。

今夜シモの話を気軽に話せる女友達に聞いてみよう。

そんなことはどうでもいい。

直前におにぎりを食べてしまったせいか、お湯から出て立ち上がった時に何度も立ちくらみになってしまったが、ふらふらしながらも4セットをこなす。

いい頃合いになって浴室を後にする。

着替えて、脱衣場を出て、薄暗いところにある昭和的なソファーに腰掛けてスマホをポチポチと打つ。

そうして出来上がった文章がまさにこの文章である。

だからなにというわけでもないが。

さて、そろそろ締めるわけだけど、お湯しかない銭湯というのもなかなか良いものだった。

そういうところに来る客層は庶民的な人が多くてその雰囲気も良かった。

やっぱり施設に自分がどう合わせていくかが大事だ。

そのためには施設がどんな特徴なのかを掴む力が必要だ。

そういう力は現代人に失われつつあると思う。

どげんかせんといかん。

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